旅の術 3 英会話の巻
08/10/24
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ヨーロッパの電車
何時間乗ってても飽きません
どこの車窓も綺麗ですが
フランスのそれはまた別格です
美的感覚、意識の違いでしょうか
アートを見てるようです
ここは多分ブリュッセル・セントラル駅
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ベルギー、フランス、イタリア、スペイン、ドイツと、こんなに隣接してるのになぜこうも言語が違うのか。数日間の滞在の為にそれぞれの国の言葉を勉強しようなんて考えられません。ならば English。得意の中学英語を駆使しての1ヶ月間の旅でした。幸い英語を母国語とする国は無く、どこの国に行っても英語はお互いに第2の言語。コミュニケーションの手段として英語を使う。これがイギリスなら「お前の英語訳わかんない」と言われそうなとこですが、立場が対等なら先に「あなたの英語は解り難い」とは言わないまでもそういう顔をした方が勝ちかと。つまり“はったり”で乗り切りました。余り威張れた話しじゃなかったかもしれませんが、こんな僕でもツーリストとして格好良く英語を話せるようになりたい、という気はありました。
とても景色の良い場所でのこと、通りがかりの人にお願いして写真を撮って貰い「ありがとうございました」と礼を言ったところ「You are welcome」。何気ない言葉なのですが、自然に出る仕草が格好良く紳士的でスマートに聞こえました。混んでる電車の中で向かいの人の足にぶつかってしまい「ごめんなさい」と謝った時には優しく「No problem」との返事。日本語ならつい「いえいえ」と答えてしまいそうな2つの言葉ですが、とても素敵に映ったのでした。Thank youに対してYou are welcome、Sorryに対してNo problem。挨拶には挨拶で。ペラペラ喋れなくてもこれだけ押さえとけば立派なGentlemanになったような気が・・・錯覚っす。
言葉は英語以外全く解りませんが、少なくても次の国に入国する前にその国の挨拶だけは調べて入国しました。15時間の夜行でイタリア・ミラノからスペイン・バルセロナに到着した朝、2日後のパリへの切符をまず予約しに窓口に向かいました。もし満席だったりしたら練りに練った計画が全部やり直しです。気合入れてスペイン語で元気良く「jHola !(オラ・こんにちは)」。で、英語で「2日後の夕方5時発の・・・」という具合に説明して運良く予約することできたのですが、帰る際の「ありがとう」のスペイン語がどうしても出てこない。疲労と切符買えた安心感と焦りで頭の中が真っ白になってしまい、出てきた言葉は「Grazie !(グラッチェ)」。いつから俺はイタリア人になってしまったのだろう。こてこての日本人がスペイン語で近寄り、英語で質問し、イタリア語で去って行く。なんて国際的な間抜け男。余りカッコつけないのが一番です。