店長の雑記帳。
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ユーロ酒場ひとり旅日記(14)  人情の街 シチリア・パレルモ

09/04/17

10月11日(月) 


シチリア島は快晴。海岸線は朝日が光り輝き最高に美しい。オリーブの木があちこちに。レンガの家や形も独特で、島に入ってパレルモまでの3時間で気分はすっかりリゾート。なんだけど駅に着いてすぐさま現地の人に指を指されてニコッとされた。何だ、何だ?


 さてホテル探し。インフォメーションではホテルリスト渡されて終わり。最悪〜。しかし流石田舎、確かに安い。目星付けたホテルへ地図を見ながら歩いてると段々イスラム文字が多くなり・・・正にイスラム人街に突入。怪しい〜けどすり抜けていくとホテルが。部屋は安い割りにとてもきれいで即決!シャワー浴びてランチに。と、ホテルの前は市場で活気満々。中近東の市場にいる雰囲気。オリーブや果物、もちろん魚も全部うまそう。歩いて腹ペコになったとこでイタリアンレストランへ。トマトとモッツァレラのパスタ。太目の麺に山盛りのトマト。バジルが最高にいい香り。メインはInvoltino Siciliano。肉と肉団子が串に刺してあって匂いも強いけど旨い。羊かな?このランチセット、サラダも付いて8.5ユーロ。もちBirra Morettiビールも飲んで腹一杯。港や街を散策して、どうしてもオリーブが食べたくなり再び市場へ。無愛想な親父の屋台で3ユーロって書いてある大きな瓶のオリーブを指差すと、おもむろに細身の筒に詰めてくれて「1ユーロだ!」と。優しい!人情感じます。しかしすれ違う人がじーっと俺のことを見てる。俺に似た有名人でもいるのかな?


 カウンターでワイン飲める酒屋にフラリと。アットホームで気さくで、ワインなんて気取って飲むもんじゃないよって感じ。ディナーは狙ってたPizzaliaへ。Pizzaは薄生地の上にたっぷりトマトとアンチョビ、玉葱、オリーブに軽くバジルが乗ったSiciliano。昼のパスタもそうだけどこちらのトマトのギュッと詰まった旨みと甘さは日本では味わったことのない新鮮さ。目の前のおじさんはコークとムール貝。しけてるぜ、と思ってら巨大なマルゲリータが来て、その後デザートまで。太る筈だ。日本人は中サイズのピザ1枚で大満足。帰る頃は店も超満員に。この店大当たり!


 帰り道、歩いてたら子供達が俺を見て騒ぎ始めお母さん達は人の顔見るなり笑い出し、こうなったら“チャオ〜”って笑顔で手を振ってあげたらみんな大喜び。う〜ん、俺は誰なんだろう。