ユーロ酒場ひとり旅日記(10) ポマール畑にひとり、ディジョンにひとり
08/03/10
|
ポマールの畑から見下ろした風景。
眼下にポマールの村が見えます。
広大な畑、いや丘に人間は僕だけ・・・
寂しい・・・
|
10月7日(木)
昨日のジュブレ・シャンベルタンは何だったんだろう。もしやブショネ?一口テイスティングしてみると、ひどく不味い。うわっ、また体が震えてきた。こんなのあり?とにかくボトルとレシート持ってスーパーへ。「でぃすいず・のっと・じゅぶれしゃんべるたん!とらい!とらい!」。店員さんは「店長に相談してきます」と奥へ。暫し経って「チェンジがいいかい?それとも返金?」ときたもんだからもち「まねー」。いやぁ、やれば何でも出来るもんだ。しかもカードで買ったから現金が増えてラッキ〜!
ボーヌの街を散策してポマールの葡萄畑へ向かう。てくてく歩くこと1時間。途中、時々車は通り過ぎるものの歩いている人は一人もいない。大きな道を抜け道路も細くなり、段々と巨大な畑が近づいてくる。右手には Cote d\'Or(黄金の丘)が大きく広がる。美しく、静か、優雅、広く、寂しい。集落が見える。醸造所だ。そこからまた奥へ、農作業の時トラクターが通るであろうくねくね曲がった畑道を登って30分。葡萄畑に入って摘み残され完熟した葡萄をほおばってみる。甘い。風の音しか聞こえない不思議な空間。斜面に置かれた大きな石の上に腰掛けて一服。眼下に、いや地平線にまで広がる葡萄畑は自然の恵みと人間の知恵、そして歴史が創造した産物。不動の物凄いパワーを感じる。遠くの方から微かに教会の鐘の音が聞こえた。1時だ。まだ何も食ってないしそろそろ帰ろう。ボーヌの街に戻って3時。カフェで一息。雨が降ってきた。
出発から10日過ぎて心も体も辛くなってきた。昨日のワインでまだ体が痺れる。食欲が無い。食べ物に飽きた。熱いものが食べたい。熱いうどんが食べたい。思いっきり喋りたい。大笑いしてない。小笑いも無いかな?ホームシック気味。うー。今日はゆっくり寝よう。
ディジョンに戻り駅前の Cafe Leffe (ベルギービアカフェチェーン店)にてヒューガルデン・ホワイトでちょいと休憩と思ったら、ゲッ!バケツグラスで出てきた。明日は何をしよう。もういい加減ディジョンから離れたい。今日の夜イタリアへ向かえば良かった。せっかくだから店の看板商品レフ・ブロンドを頼んだらデュベルのグラスで出てきた。ちくしょう〜。何が Cafe Leffe だ。無茶苦茶だよ。しかもVISA使えないって。もっと優しくしてくれよ〜。
ホテルで今日訪れたポマール畑のワインとサラダとパンで質素な夕食。明日はホントに何処に行こう。ポマールうまい!ルンルン