ユーロ酒場ひとり旅日記(4) ルーヴェンで飲んで踊って!
07/11/29
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カンティヨン醸造所にて。
普通に通りにポツンとあります。
左端が入り口です。
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9月30日 木曜日
朝食を食べて洗濯。昨日見つけたコインランドリーに行ってみるが機械が複雑でやり方が全く解らない。固まってたらUSAバックパッカーが登場し優しく教えてくれる。スーパーマンのようだ。助けてもらったもんで暫くお話しするがいまいち会話が繋がらない。時間が長く感じる〜。
カンティヨン醸造所に向かう。小西酒造の作ったパンフ持ってブラブラ一人で見て回っただけだが、今まで解らなかったことが流れで見ることによってよく理解できた、ような気がする。日本で酒屋をやっててカンティヨンを売ってるって話をすると、賞味期限が一ヶ月のため日本に輸入されてないファーロも飲ませてくれた。しっかり学んでとても充実した気分で後にするが、表に出たところで犬の糞を踏む。カンティヨンの前で靴裏の溝ホジホジ・・・情けない。ブリュッセルでは下を向いて歩くことを誓う。
午後は王立美術館へ行く。ヨーロッパに来たら美術館でしょう、くらいの理由で入ったものの、見てるとグイグイ惹きつけられてしまって。いやぁ凄い。16世紀から20世紀までを駆け足で見るってのも忙しい話だがひたすら圧倒された2時間。キリストの生まれた時の絵と十字架の姿は、いろいろな時代にいろんな人が描いてるけどそれぞれ個性があっておもしろい。時代の画風や背景、それに画家の解釈のし方でこうも違ってしまうのかな。
それにしてもブリュッセルって街は不思議だ。特に中央は完全に観光地化してるのに、街に勢いが全く感じられない。個々の飲食店やショップも沢山の観光客を楽しませて儲けるぞっていった雰囲気がない。歩いてて刺激が無いっていうのかな?だだ偶然にも紹介してもらったホテルが南駅近くで、最初は遠いなぁとか思ってたけど昨日行った小さなBarも温かかったし、ホテル前の公園では毎朝骨董品の闇市やってて周りのカフェは朝早くから営業してる。古臭いけど生活感溢れるところも垣間見れてとてもラッキーだったと思う。
また夜がくる。ブリュッセルの夜は退屈。ふとルーヴェンに行ってみようと各駅停車に飛び乗り30分。駅を出て見回すと、こりゃ良い街だ。綺麗な石畳がなだらかなカーブを描いてて、周りのカフェやショップも雰囲気にピッタリの落ち着きがあり街が輝いて見える。有名なカフェDomusに入ってみる。Nostra Domu Amber 3ユーロ。ここ専売のアンバービール。喉乾いてたのでゴクゴクと。レトロスパゲッティという名前に惹かれて頼んでみるが、素麺みたいなパスタの上に味の薄いミートソース。ゴムのようなチーズが山盛り乗って、全てにおいてマズイ。Corsendonk Agnus Blond 、少し濁って度数高く感じる。生ビールの旨みだ!Consendonk Paterはイチゴジャムの香りと優しいコク。何飲んでも美味いや。
外に出て散歩して帰ろうかと思ったら遠くからミュージックが。何だ何だ?近づいたら夕方音響作ってた広場が巨大clubに!Go〜!ステージの上にはDJとダンサー、幅50m、長さ200mの広場に16才から20才高校生や大学生が何千人も集結。ハリーポッターがうじゃうじゃ。曲はニルヴァーナだぜ!Stella-Artoisもコーラも1.7ユーロ。安い!&めちゃ美味い!救急隊員もスタンバイ。トイレは周辺のカフェでどうぞだとさ。大音響!こんな子供達集めて、日本では考えられない。4杯飲んで踊ってご機嫌も、次第にユーロビート(ホントのユーロビートだ)が退屈になり帰路へ。しかし夜も遅いのにまだ続々と人々が会場へ向かってる。誰が企画してるのだろう?凄すぎ〜。